COLUMN
ENJOY! 薪ストーブのある暮らし
北欧の暮らしに欠かせない薪ストーブ。日本でも薪ストーブは少しずつ認知されてきました。単なる暖房器具ではない薪ストーブの魅力をほんの少しご紹介!
<じんわりじんわり、あたたかい>
薪ストーブは薪を燃やして暖をとります。エアコンやファンヒーターとは違い、輻射熱であたためます。身近な輻射熱は太陽です。太陽の日なたのあたたかさが薪ストーブのあたたかさの正体です。輻射熱の特徴は、「直接あたためることができる」ということ。電磁波を介して、人体、壁、床、家具等に当たってあたためます。途中の空気はほとんど暖めず、物質に当たってはじめて熱を発生するので、じんわりとしたあたたかさが得られます。
<環境にやさしいあたたかさ>
燃料の薪は、もともとは木です。木を切って、割って、乾燥させて薪になります。木は、成長する過程で大気中から二酸化炭素を吸収します。二酸化炭素は地球温暖化の原因と言われており、世界的に問題になっています。 薪を燃焼すると当然二酸化炭素を排出しますが、成長過程で吸収した二酸化炭素を排出しているので、トータルとして二酸化炭素の量は変化しません。これをカーボンニュートラルといいます。
石油や石炭などの化石燃料も同じように二酸化炭素を排出しますが、数億年も前に吸収されたものであり、現在の大気に放出することは二酸化炭素を増やしているということになります。
ですので、「薪を焚いて暖をとる」ということは、とても環境にやさしいのです。
特にヨツール社は水力発電で鋳造しているため、製品的にも環境に配慮した製造工程で作られています。
<目で見るあたたかさ>
炎を見るととても癒されます。炎のゆらめきには、小川のせせらぎなど自然の中にある「1/fゆらぎ」と同じ、人が心地良く感じる癒し効果があるのだとか。薪やキャンドルを焚いたときの炎も、同じように癒される理由はこの「ゆらぎ」。それは人の鼓動と同じリズムを刻むからなのだそうです。
薪ストーブの魅力は他にもたくさんあります。一つ言えるのは、唯一の「自然と対話ができる暖房」ということでしょうか。電気を一切使わない、昔ながらのあたたかさは、自然の力を借りたもの。ゆったりとした、あたたかな時間をどうぞお過ごしください。